近くて遠い、ふたりの恋
祝!Amazonプライムで配信開始!ということで、映画「たまこラブストーリー」の感想です。
2014年のものなのでちょっとぼろぼろですが、前売り券。
劇場には2回ほど観にいきました。
※ 以下、ネタバレ注意です ※
- 1. 「たまこまーけっと」と「たまこラブストーリー」
- 2. いつも近くにいて、変わらないと思っていたもの
- 3. うまくキャッチできない「バトン」と「糸電話」
- 4. たまこちゃんとお母さんを繋ぐ「こいのうた」
- 5. みんなが少しずつ「前に進む」物語
- おまけ① 登場人物紹介
- おまけ② 個人的に一番好きなシーン
1. 「たまこまーけっと」と「たまこラブストーリー」
「たまこラブストーリー」は、2013年に放送されていた京都アニメーション制作の「たまこまーけっと」というアニメーション作品の続編にあたります。
たまこまーけっとは、うさぎ山商店街にあるお餅屋さん「たまや」の娘「北白川たまこ」ちゃんと商店街の人々が繰り広げるほのぼの日常系ストーリーでした。
友達に「変態もち娘」と言われるほど、お餅のことしか頭にない女の子。
そしてたまこラブストーリーは、たまこちゃんの幼馴染で「たまや」の向かいの餅屋の一人息子「大路もち蔵」くんのとのラブストーリーとなっております。
ちなみに、思いっきりもち蔵の片思いです。
同時上映の「南の島のデラちゃん」で、たまこまーけっとのおさらいができるのでアニメを観ていなくても全然大丈夫なのですが、できればたまこまーけっとを観てから映画を観ていもらえるとより楽しめるかなと思います。
特に、たまこちゃんのご両親のお話である「第9話 歌っちゃうんだ、恋の歌」はぜひ見てほしい…。
2. いつも近くにいて、変わらないと思っていたもの
たまこラブストーリーのお話は、高校3年生になり東京の大学への進学を決め地元を離れることにしたもち蔵が勇気を出してたまこちゃんに想いを伝えるという、タイトルそのまんまのストーリーなのですが
「好き」って伝えるのも、「好き」の気持ちを受け取るものこんなにどきどき、キュンキュンするものだっけ、と思わず自分の経験を振り返ってしまうほどもうほんときらめきがすごい。
告白をされてからのキラキラ感が半端ないのです。
あ、すごく語彙力がなくて困る…!
とにかく、めっっっちゃ甘酸っぱいんじゃーーーー!!
それまでお餅のことしか頭になかったたまこちゃんが、もち蔵を意識しはじめて変わっていく様子がほんとにもう青春そのもの…。
たまこちゃんの揺れ動く気持ちが丁寧にコミカルに描かれており、ものすごく応援したくなっちゃう。たまこまーけっとのたまこちゃんを知っていると尚更。
とにかく王道、そしてどストレートなラブストーリー。
もうおまえら付き合っちゃえよ…ってなる。
3. うまくキャッチできない「バトン」と「糸電話」
もち蔵とたまこちゃんが夜、会話をするときに使われている「糸電話」
そしてたまこちゃんの部活動でもある「バトン」
このふたつを、いつもうまくキャッチすることができないたまこちゃん。
この辺りが、もち蔵からの気持ちと向き合えない、変わっていくことに追いついていけないたまこちゃんの心情を表しているようでなんとも胸が切なくなります。
4. たまこちゃんとお母さんを繋ぐ「こいのうた」
物語の中にちょいちょい出てくる、たまこちゃんのお母さん。
たまこちゃんが小さい時に亡くなっています。
たまこまーけっとでも、今作でもお餅のことしか頭にないたまこちゃん。
お餅への想いはそのまま、お母さんへの想いでもあるのかなと私は感じました。だからあそこまでお餅に固執(言い方は悪いですが…)しているのかなと。
そして、それに気が付いていていつも見守ってくれていたもち蔵、かっこよすぎやろー!
そしてそして、たまこま9話でも大活躍したあの名曲が映画でも重要なアイテムとなって登場しています。(オープニング曲にもなっております)
アニメ9話を視聴してからだと、この辺がより楽しめるかと思います…!
5. みんなが少しずつ「前に進む」物語
他にもみどりちゃんの切ない気持ちとか、かんなちゃんマジかんなちゃんとか、史織ちゃんの成長とか諸々あるのですが、映画全体のテーマは「前進すること」「変わっていくこと」を描いているのかな思いました。
恋愛に関わらず、今までの環境や気持ちから変わっていくことって楽しみでもあり、不安でもあることだと思います。
今回のたまこちゃんもそう。
お餅のことだけ考えてみんなでわいわい楽しく、隣には幼馴染のもち蔵がいて…そんな毎日が続くと思っていた、けどそんな日常がずっと続くわけではない。
人の気持ちも、自分がいる環境も少しずつ変わっていく。
そんな時に、一歩踏み出す勇気。
もち蔵の告白をきっかけに動き出した、たまこちゃんの物語。
そして告白の答えをぜひぜひ本編で観てみてくださいね。
おまけ① 登場人物紹介
小野ほりでいさんが描いている登場人物紹介がとても好きです。(だいたいあってる)
小野ほりでいが「たまこラブストーリー」について語りまくっています。 / メタファーまみれの傑作アニメ映画 ”たまこラブストーリー”はオタク批判か? https://t.co/oo6XHiuByM pic.twitter.com/csrQ0pVjrQ
— 株式会社バーグハンバーグバーグ (@BHB_official) 2015年12月17日
おまけ② 個人的に一番好きなシーン
かんなちゃん大好き!!
かんなちゃんのキャラソン、視聴が前奏でおわっちゃうとこ大好き。
- - 追記 ( 2019.7.21 ) - -
いち京都アニメーション作品のファンとして、今回の事件に関してまだうまく気持ちの整理がつかずなんといっていいかうまく言葉が出てきません。当事者や関係者ではない私が言うのは違うのかもしれませんが、ただただ悲しくて辛いです。
今はまだ自分になにができるのか、どうすればいいのか考えがまとまっておりませんが、今までもこれからも、京都アニメーションの作品が大好きで、応援していきたいと思っております。
素敵な作品を生みだしてくださった京都アニメーションのクリエイターの皆様に敬意を込めて。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!