浅野いにおさんご結婚のニュースで、学生時代に読んだ漫画「ソラニン」の事をふと思いだしてまだ見ていなかった映画を観て、そして、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが歌う「ソラニン」も初めてちゃんと聴いてみました。
めっちゃソラニンだった。(語彙力)
十数年ぶりに読み返し、さらには2017年に発売されたソラニン新装版の続編もとい後日談 「29話」も読んだら、しばらくぶりに漫画の内容を引きずってしまっております。種田へのレクイエムよろしく、アジカンのソラニンばっかり聴いてるよ!!!
10年経って読み返すと色々思うところもあったので、10年ぶりの漫画「ソラニン」と続編29話の感想です。
漫画・映画・新装版ソラニンのネタバレがややありますので未読・未視聴の方はご注意くださいませ…!ソラニンの他に収録されている「はるよこい」については全く触れておりません。思い出補正が強くてごめんね…。
ソラニンを初めて読んだときは専門学生だった
当時私はヴィレッジヴァンガードという本屋でバイトをしていて、そこで平積みタワーで売り出されていたのが「ソラニン」でした。
好きなアーティスト不動の1位は「ゆず」なのですが、その他にも、「BUMP OF CHICKEN」「RADWIMPS」「くるり」「キリンジ」なども聴くような子だったので、浅野いにおさんのマンガを手にとったのもまぁ、わかるよね、うん。
試しに買ってみて、一気読みして号泣。
ちょうど学生というモラトリアム的な時間だったこともあって、やりたい事があるような無いような自分を重ね、読後しばらくは余韻を引きづってふわふわした気持ちで過ごしていたような気がします。 あと、彼氏ができたら・同棲したらこんな感じなのかな~って思い描いたりしてたかも。
ソラニンを読んだ当時は種田や芽衣子さんより年下だったのに、
今は続編である「29話」の芽衣子さんの年齢に近づいてきており、時の流れをひしひしと感じる次第です…。そういやヴィレバンもほとんど行かなくなったな…。
2018年に読み返した「ソラニン」
東京でOLとして働く芽衣子と、現在フリーターでバンド活動をしている種田。
大学の軽音楽部で知り合った付合って6年のカップルで現在同棲中。
勢いで仕事を辞めた芽衣子に後押されて、夢をもう一度追いかけるためバンド活動に専念し同じく仕事を辞めた種田と再起の新曲「ソラニン」
答えを探して戦いつづけたふたりと、ふたりを見守る仲間のお話。
夢への挫折や現実と向き合う事、将来への漠然とした不安、やりたい事が見つからなくてただただ過ぎていく日々。
社会人になってから恐らく誰もが一度は感じた事があるであろう、なんとも形容しがたい悶々とした「わーーー!」って感じの気持ちがいっぱいに詰まったお話。(語彙力が最高にない)
まさに今で言う「エモい」漫画だったのかなと、10年ぶりに読み返して思いました。
あと10年も経つと、芽衣子さんがタバコ吸っていた事すら忘れておりました…。内容はわりと覚えていたつもりなんだけど結構忘れてたな…。
正直、アラサー歴そこそこになった今読み返すと、成功とか幸せの道ってひとつじゃなくて、いろんな方法や道があるんじゃないかな?って思えるんだけど、思い返してみたら10代後半~20代半ばまでって、形は違えど私もこんな感じで自問自答していたような気がします。
やりたい事があるようなないような。
何物かになりたいけど、自分の才能的なものの限界が見えるような直視できないような。
多分、多くの人が芽衣子さんみたく「迷子」になっちゃってる時期なのかなと思います。
今思うと、ほんとなんで20代そこそこで自分の限界とかを決めちゃってるんだろうと思うんだけど、早く何か見つけないといけないようなそんな気持ちになっちゃうんだよね…。
あと読み返してもやっぱり「芽衣子がギターを手にする」シーンと、「種田と芽衣子の出会い」をあのライブの後に入れたのは最の高だと思いました。(映画では端折らないでほしかった……)
後日譚 # 29
2017年の芽衣子さんたちを描いているソラニンの続編、後日譚ともいえる「29話」
この「ソラニンのその後」はきっと賛否両論あるのでしょうが、個人的はとても良かったなと思いました。
種田の事を思い続けてずっとひとりでいるわけでもなく、かといってビリーや大橋君とくっつくわけでもなかった芽衣子さん。めっちゃリアルな気がする。(というかよく考えると芽衣子さん、モテモテだな…)
でもね、やっぱりちょっとさみしいよねーーーー!!
種田がとなりにいなくてもしっかり歩いていける芽衣子さんを見ていると、良かった!と思う反面猛烈なさみしさも感じておりました。
それが前に進むという事なんだろうけど、東京で迷子になっていた、24歳の、ソラニンを歌った芽衣子さんはもうどこにもいなくて、ソラニンをエンドレスでリピートするくらいには切なくなってしまいました。
ロッチにメジャーデビューしてほしかったわけでも、芽衣子さんに種田を想いながらひとりで過ごして欲しかったわけでもないんだけど、なんだろうこのさみしさは。
ソラニン世代にとってはあとがきが本編かもしれない
私のようにソラニンこじらせちゃってる方にとっては、ぜひ新装版のあとがきを読んで欲しいです。
おそらく本編を読んだ方が一度は思うであろう「種田は自殺だったのか?」について、浅野いにおさんが言及されておりました。
あと、ソラニンという漫画の伝えたかったこと、みたいなのもちょっと書いてあって10年ぶりの答え合わせみたいな感じでした。
でももしそうなら、種田は多分、あの時「答え」に辿りついていたのかな?なんて、そんな風にも思いました。
おわりに
10年ぶりにソラニン&新装版を読んだらソラニンこじらせちゃって、よくわからない感想を書いてしまっておりました。めっちゃまとまっておらずすみません…。
感想殴り書きでございましたがもしここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら本当にありがとうございます…!
ソラニン未読で興味を持ってくださった方がいましたらぜひ手に取ってみてほしいです。そして漫画の後はアジカンのソラニンも聴いてみてほしいな…!イントロとサビがほんと最高だから…!
\ 浅野いにおさん、ご結婚おめでとうございます! /
最後まで読んでいただきありがとうございました!